適応障害は職場や人などの特定のストレスが原因になって、心身に不調が起こる病気です。働く人は誰にでもなる可能性があるもので、結構厄介な病気。
僕は適応障害になってから10ヶ月かかってやっと立ち直ることができましたが、もちろん自分が適応障害になるなんて思っていませんでした。
でも、なっちゃいました。それで会社を辞めました 笑
この記事では、そんな僕の経験を元に
①適応障害発症から治るまで
②再発させない方法
この2つの話を中心に書いています。適応障害で困っている人、またはその周りの人の参考になれば幸いです!
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この記事の内容だよ!
・僕が考える、適応障害の治し方
・再発させないためのコツ
適応障害を発症し、半年後に退職
適応障害になってしまった理由は、【合わない会社で無理して働いてしまった】。これに尽きると思います。
僕はすでに3回転職してるので、4社目となる会社でなんとしても働き続けようと気張っていました。これ以上転職できない!って思っていたんですね。それがダメでした!
突然、職場で声が出なくなる
転職して半年ぐらい経ってから、僕は職場に息苦しさを感じ始めました。
ん…?なんかドキドキするぞ…
職場に近づくだけで心臓がドキドキしたり、風邪でもないのに喉の奥に何かつっかえてる感じがあったり、手が震えたりといった症状を感じるようになったんです。
その症状が出る条件は「会社に近づく」こと。
職場に入ると症状がひどくなっていることになんとなく気づいていましたが、まぁ仕事って大変なものだしな・・・と思って無視していました。
で、しばらくそのまま働いていましたが、症状に気づいて3ヶ月ほど経ったある日。とうとう症状が悪化してしまいました・・・
なんと、職場に入ったら全く声が出ないんです!
「おはようございます」も「お疲れさまです」も何も言えませんでした。
僕はもともと吃音って症状があるのでどもったりしちゃうんですが、それとは関係なく、声が全く出なくなってしまいました。
職場に入っても挨拶すらしない僕を見て、上司や同僚が違和感に気づいて声をかけてくれ、別室へ移動することに。
そこでスマホに「すいません。声が出ません!」と打って、僕は声が出ないことを伝えました。上司はもちろんびっくりしていましたが、すぐに冷静になって「今日は帰って、病院に行ってきなさい」と一言。
あぁ、落ち着いててさすがだなぁ、と思いつつ職場のみんなに謝ってから病院に直行しました。僕が上司の立場なら、一緒に慌ててしまいそう。
病院で診察を受けたら「休職する?」と聞かれる
声が出ないときってどんな病院に行くのがいいんだ?と思って少し迷いましたが、ネットで調べると「メンタルクリニック」がいいとのこと。さっそく予約して行くことにしました。
メンタルクリニックってなんか怖いイメージがあって(失礼)恐る恐るドアを開けたんですが、予想と違って明るくて拍子抜けしたのを覚えています。
受付のおじさんも優しい感じで、受付を済ませたらすぐ診察してもらえました。
お医者さんは、これまた優しい感じのおじさん。メンタルクリニックだから注意して優しい雰囲気にしてるんだろうな・・・とか余計なことを考えつつ、お医者さんに聞かれた内容を筆談で返していきました。
お医者さんに聞かれたのはこんなことです。
・発症した心当たり
・職場への不満はあるか
・職場以外でのストレスや心配事
一通り答えると、まさかの「どうする?休職する?」って質問が。休職するなんて考えがなかったので、びっくりして即答できませんでした。
休職を勧めてきた理由を聞くと、「職場が原因でこうなっているのはほぼ間違いないから、今は休むことをおすすめしたい」とのこと。
ほうほう・・・確かにそうだなぁ・・・と思った僕は休職することに決めて、診断書を書いてもらって上司に渡しに行きました。
半年間の休職後、退職することに
病院から戻った僕は、診断書を上司に提出しました。
診察の内容や症状の原因を伝えるために2時間くらい筆談でやりとりをした結果、休んだほうがいいと上司も判断してくれ、半年間休むことに決定。
急に決まった半年の休み。
全く声が出ないことへの不安。
職場に復帰できるかの心配。
今日から半年働かなくて済む嬉しさ。
チームメンバーへの申し訳ない気持ち。
一度にいろんな感情が湧いてきて、すごく不思議な感覚に陥ったのを覚えています。
そんな感じで、僕は半年の間会社を休むことになりました。
そして半年休んだもののあまり回復せず、会社を辞めることを僕は決断しました。
はっきり言って、もう絶望ですよ!!笑
いつ治るのかわからない適応障害。仕事もなくなって、先が見えない状態。
生きていけんのか?って真剣に悩みました。
でも大丈夫でした。
仕事を辞めたら、適応障害を治す方法がわかったんです。
僕が考える、適応障害を治す方法
適応障害って不思議な病気で、ストレス源から離れると症状がほとんどなくなるんです。
現に僕は、退職してから適応障害が完治しました。
完治する前の休職中も、職場から離れたら声が割と出るようになっていました。でも、職場に近づくと動悸がして話せなくなってしまいます。
この状態って、原因がありすぎて病気が治ったかどうかが判断しにくいから、すごーく厄介なんですよね・・・
お医者さんも「ストレス源から離れれば治るよ」とは言うものの、具体的な治し方は教えてくれませんでした。
これ、原因を突き止めて再発しないようにしたい場合は結構困りますよね。
そこで、ここでは僕が試して効果のあった、適応障害を治すための方法を書いてみます。
結論を先に言ってしまうと「自分を変えること」なんですが、3つのステップがあるので順に説明していきます。
適応障害を治すための3つのステップ
僕は医者でもなんでもないのであくまでも自分の中の答えですが、よかったら読んでみてください。
まず、自分のストレス源を見つけることから始めてみましょう。ステップ1の内容を考えてみて、紙に書き出してみると頭の中が整理されると思います。
ステップ2:推測した原因を順位付けする
ステップ3:順位が上のもの(重い症状がでる原因)をメインに、その理由と対策を考える
ここからは、僕がやった内容を例にして説明していきますね。
ステップ1~2:ストレス源を推測して順位付けする
さっそくストレス源を紙に書きまくって順位付け。
僕のストレス源ランキングはこんな感じになりました!
2位 部のメンバーが年下ばかりな環境
3位 四六時中返信しなきゃいけない上司からの電話・メール
4位 残業代がつかない
5位 でも残業は月80~100時間ある
6位 本人がいないところでの陰口が多い
7位 昼休みの時間が自由じゃない
まだありますが、多くなってしまうので載せるのはこの辺までにしておきます。
このランキングに対して、上位にある重い原因について対策を考えていきます。
ステップ3:順位が上のものをメインに、その理由と対策を考える
2位 部のメンバーが年下ばかりな環境
3位 四六時中返信しなきゃいけない上司からの電話・メール
4位 残業代がつかない
5位 でも残業は月80~100時間ある
6位 本人がいないところでの陰口が多い
7位 昼休みの時間が自由じゃない
僕はまず、1位と2位がランクインした理由を考えました。
1位は言わずもがな、暴力・罵声は自分が傷つけられますからめちゃくちゃ嫌です。
でも、2位の「部のメンバーが年下ばかり」という原因は、自分で書いていて意外でした。
僕は年下が多い環境だと「自分は周りより年上なのに仕事できないなぁ」って思っちゃう性格だったと、ここでようやく気づいたのでした。
次に3位。「上司からの電話・メール」について。
単純に、業務時間外でも休みの日でも対応しなきゃいけないなんて意味分かんないですよね。緊急の用事じゃなくても連絡があることが大きなストレスでした。
さて、この1~3位についてはどうしたらいいと思いますか?
これは・・・人や部のルールを自分が変えることはできないから、原因となる相手はどうにもできないというのが僕の結論になりました。
4~7位についても、自分が頑張ったところで変わる可能性はほぼないと思います。
つまり、上司やメンバーや会社のルールを変えることはできないので【自分が異動する or 辞める】が現実的な答えになるんです。
適応障害を治すヒントは、”相手じゃなくて自分を変えること”
あくまでも僕自身の考えになりますが、適応障害って「その場所が自分に合っていない」ってことだと思うんです。なので、合わない場所にいるなら移動すればいいんじゃないかって思うんです。
例えば炎天下の暑い公園が嫌だったら、クーラーの効いたお店に行こう!とか、かき氷を食べよう!とかなりますよね。それと一緒です。暑い公園を涼しくすることはできないので、自分が移動してみたり涼しくなることをやるんです。
公園に戻ってしまったら、また暑苦しい状態になっちゃいますよね。わざわざ辛い場所に戻る必要はありません。実際に、僕は適応障害の原因になった元の会社に戻ろうと思っているうちは、なかなか適応障害は良くなりませんでした。
会社が合わないなら、合いそうな会社を探す。
僕は会社を辞めてからこの考えになって、転職活動を始めました。
転職活動を始めたらだんだん症状がよくなっていったので、僕は”自分を変える行動を始める”ことが適応障害を治す第一歩だと感じています。
あなたも、別に今の会社を辞めても何の問題もありません。3年続けなきゃとか、辞めたらみんなに何か言われる、なんてことは考えなくていいんです。
転職したい気持ちがあれば、周りの声より自分の声を聞いて行動してみましょう。
適応障害を再発させないための転職活動のコツ
もし転職活動することを決めたなら、次の会社でまた適応障害にならないように対策をしておきましょう。
転職活動で大事なのは、「今の会社で適応障害になったのと同じ原因が転職先の会社にないか、十分に確認すること」です。
自分が会社を面接するくらいの気持ちで面接を受けるといいと思います!
適応障害になった原因をリストアップして、全部確認する
繰り返しになりますが、僕の場合、適応障害になった原因は以下の通りでした。
2位 部のメンバーが年下ばかりな環境
3位 四六時中返信しなきゃいけない上司からの電話・メール
4位 残業代がつかない
5位 でも残業は月80~100時間ある
パワハラをする上司はいないか、部のメンバーはどんな年齢層か、勤務時間外の連絡はあるかなど、僕は5位までを転職条件として転職先の会社に確認しました。
別に何位まででもいいと思うので、気になる項目があれば聞いておきましょう。
少しでもアヤシイ答えがあったらどんどん突っ込んで聞いておくのが良いです。
労働環境や残業のことまで確認したら面接で落とされるかも?と思う人へ
残業のことやお金のこと、コンプライアンスが守れているか・・・こういった内容を面接で聞くと落とされる!なんて意見も目にしますが、全然気にしなくてOKです。
なぜなら、そんな理由で落とされる会社なんて行かないほうがいいからです。
僕の例で言うと
・パワハラはないか?
・就業時間外の連絡はあるか?
・残業はどれくらいあるか?
・残業代はつくか?
など、これらは絶対に聞いておくべきことです。
僕にとっては適応障害を再発させないために確認しておきたい、大切なことだからです。
もしこれを聞かずに入社しちゃったら、また適応障害になるかもしれません。そうなるくらいなら、事前に落とされたほうが100倍マシです。
ぜひ、気になることは全部聞いてみてください。
おわりに:自分に合う場所で適応障害を乗り越えよう!
長くなってしまいましたが、最後まで読んでいただきありがとうございます!
適応障害はいろんな症状があるので、この方法が全部の人に効くわけではないと思います。でも「自分に合う環境を探す」っていう考え方は、割と正解なんじゃないかと思います。
人それぞれ、合う環境は違いますよね。適応障害になっちゃうってことは、そこは自分の場所じゃなかったってことじゃないでしょうか。
今の環境を変えるのって勇気がいると思いますが、元気が出てきたら少しずつ行動してみてください。応援しています!
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