【8年働いた僕が話す】委託給食会社で栄養士として働くメリット・デメリット

委託給食会社 栄養士 転職転職

この記事は、

・委託給食会社で勤務中。でも、続けるか辞めるか迷っている
・委託給食会社以外で働いている栄養士・管理栄養士だが、委託に転職を考えている

そんなあなたに向けた内容です。

 

シバくん

こんなことが書いてあります!

・委託給食会社の現場での栄養士の仕事内容
・委託給食会社で働くと身につく栄養士のスキル
・業界の労働環境
この記事の信憑性

・僕自身が管理栄養士として委託給食会社の本社の栄養管理室で8年間働いた経験がある

・そのうち4年は病院や老人ホーム、小中学校、幼稚園・保育園、学生寮といった現場で働いていた

・本社ではマネージャーとして勤務していた

・現場仕事以外に、本社の管理業務も十分に把握している

 

以上のことから、ある程度信用していただける内容だと思っています。

 

シバくん

経験談ってやつだね~

ハスキチ

良いことも悪いことも、ありのままに話すぜ

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委託給食会社での栄養士の仕事内容

まずは「委託給食会社ってナニ?」って方のために簡単に説明します。

委託給食会社とは、病院や学校等の施設と契約し、厨房を借りて食事を作り、提供する会社のことです。

従業員である栄養士や管理栄養士、調理師、パートさんは、受託先の厨房に配属され、食事を提供することになります。

 

業務の流れ

栄養士業務は、以下が大まかな流れになります。

①献立作成 → ②食材発注 → ③食材納品 →
④仕込み  → ⑤調理   → ⑥盛付け  →
⑦提供   → ⑧洗浄   → ⑨次の食事の準備

委託側の栄養士が大変なところは、①~⑨までの工程をすべて行なうケースが多いことです。

献立作成から食材の仕込み、調理、はたまた洗浄までこなす必要があります。(洗浄はパートのおばちゃんがやってくれる現場も多いですが、人が足りなければ入ります)

 

栄養士と言えども、献立だけ作ってればOKというわけではありません。

 

ちなみに、施設側の管理栄養士であれば患者さんの栄養指導等の業務があるため、①献立作成と②発注だけ行なうことが多いです。(発注は委託側に任せる場合もあります)

 

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栄養士が委託給食会社で働くメリット

メリット1:献立作成から食事提供までの流れがつかめる

上記のように聞くと施設側の管理栄養士になりたいと考えるかもしれませんが、僕としては委託側の栄養士として経験を積むのは良いことだと思います。

 

それはなぜか?

 

シバくん

献立作成から提供まで、全体の流れがわかるから!

 

です!

 

献立は、ただ栄養バランスと原価を考えて作ればいいというものではありません。

・喫食者が食べてくれそうな味や食感かどうか、実際の料理の仕上がりを確認する

厨房での調理作業の負担も考える

ということが必要です。

・色合い…食器に盛り付けたときやお膳としてどうか?
・量…お皿に対して適切か?栄養価は満たせるか?
・味…献立と調整は必要か?
・温度…適温か?温かいもの・冷たいもののバランスはとれてるか?
・調理工程…同時に同じ厨房器具を使う献立になっていなかったか?
・仕込み…時間内に終わるか?
・その他…全体でなにか問題点はなかったか?

全体を通して業務を行っていると、上記のことが見えてきます。

 

料理・調理・仕込みなど全ての工程を考慮して作った献立は

・お客さまのためになる「いい料理」
・従業員のためになる「いい労働環境」

につながります。それこそが良い献立と言えるのです。

 

厨房のことがわからない栄養士は、栄養価と価格だけしかわからない頭でっかちな献立を立ててしまいがちです。この一連の流れを経験できるのは、委託側の栄養士ならではです。

 

シバくん
シバくん

パソコンで献立たててると、

栄養価と原価ばっかり気になっちゃうよね。

ハスキチ
ハスキチ

もちろんそれは基本として必要なんだ。

でも調理する側の手間だったり完成した料理をイメージして、食べる人のことを考えながら献立を作れると更に良いぞ!

メリット2:事務的なスキルも身につく

調理・献立作成以外の部分でも、様々なスキルを身につけることができます。

・勤務表(シフト表)作成
・収支管理(人件費・食材費)
・採用
・お客さまとのやりとり

栄養士としての業務以外にも、広い範囲での仕事ができるようになりますね。これはメリットと考えて良いと思います。

 

メリット3:違う業態へ異動できる

その他のメリットとして、複数の業態を持つ給食会社であれば違う業態へ異動できます。

 

給食と一口に言っても、そのステージは

病院・老人ホーム・学校・社員食堂・学生寮・幼稚園・保育園等多岐にわたるのです。

 

勤務形態も様々。社員食堂は土日休みの場合が多いですし、学校や幼稚園は、多くは昼だけの提供です。

始めは土日勤務が大丈夫だったが家の事情が変わって土日休みにしたい・・・など、

困ることがあったら勤務条件を相談できるのが委託給食会社の強みです。

 

シバくん
シバくん

自分の都合に合わせて仕事の相談ができるのはいいね!

 

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栄養士が委託給食会社で働くデメリット

さて、メリットを聞くと知りたくなるのがデメリットですよね。

 

委託給食会社で考えられるデメリットで挙がってくるのは

・やること多すぎ!
・休み少ない!
・給料安い!
・管理栄養士としての価値はどこ!
・人間関係が面倒!

このあたりだと思います。これは僕自身感じたことでもあります。笑

 

給食の仕事は大変ですよね。全ての現場ではありませんが、分単位で時間に追われ、休憩もなく、休日出勤して、給料は安く、時には怒鳴られ、上からは黒字を求められ続ける。。。

 

やりがいはありますが、なかなか苦労が多い業界だと思います。

 

シバくん
シバくん

辛くて痩せちゃうから、「栄養士ダイエット」なんて冗談を聞いたこともあったな

 

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デメリット1:やることが多い&休みが少ない

業務の幅が広いのは、先程挙げたように確かにメリットではあるんです。

 

栄養士のイロハがわかっていない新人の頃なら、現場での業務は修業の場としては良いと僕は思っています。なので、委託側の全てを否定するつもりは全くありません。

 

ただ、この業界は常に人手不足な状態です。

人がいない→いろいろ1人でやらなきゃ→結果的に業務の内容が幅広くなる・・・という負の連鎖が続いています。

 

休日数は少なく、年間休日100日前後が普通な世界。

 

朝昼晩、3食提供で365日稼働しているような病院や老人ホームなどは、休むことなく食事提供が必要なのです。その中で「やることが多い」というのは、忙しいのが大好きな人なら話は別ですが、毎日の作業に追われて体も心も疲れてしまう人は少なくありません。

 

シバくん
シバくん

もうちょっと人数と休みほしいよねぇ・・・

ハスキチ
ハスキチ

落ち着いて旅行にも行けないぜ

デメリット2:給料が安い&昇給しづらい

・給料が安い

地域差はありますが、東京であれば新卒は専門・短大卒で16~18万、大学卒でも19~20万ほどが相場です。そこから家賃や各種保険料などを引くと・・・悲しくなってしまいます。

 

・昇給しづらい

そして、僕のいた会社では昇給はほとんどしませんでした。よっぽどの成果を出せばどうかわかりませんが、年1回の給料改定で月+1000円。年間で1.2万ですね。10年いても年収は12万しかあがりませんでした・・・

 

参考)なぜ給料が安いのか

こうなってしまう理由は、業界自体の収益性の低さにあると思っています。

 

契約条件にもよりますが・・・病院などの契約先はもちろん契約費を抑えたいです。そのため、人件費も食材費も余裕のある金額にはしてくれません。

 

食材費は1食300円とか、そのくらいが多いです。人件費もギリギリ。

そうなると、そこからの利益は多くは望めないですよね。

 

食材費・人件費ともに利益を出す余裕がない契約内容というわけです。

会社の売上と利益は契約1件1件の積み重ねですから、その結果が給料と相関関係にあると考えられます。

 

要するに、給食業界は利益率が低いので、結果的に安月給&昇給しづらいのだと思います。

 

実際、自動車メーカーや不動産業界は一般的に給料が良いと言われています。

その理由は、売っているものの単価が高いから。

 

シバくん

車の単価は数百万円、不動産は数千万円

 

シバくん

それに対して、食事は1食数百円の世界・・・1万食売ってやっと車1台ぐらいの売上になるんだね。

 

仮に車1台を600万円とすれば、単純計算で300円の食事を2万食売る必要があるのです。車1台売るのと2万食売るための費用を比較して考えると、給食業界の利益率の低さが想像できますね。

 

そんなわけで業界的に給料は低く、劇的に改善されることは期待できません。

 

シバくん
シバくん

仕事でいろいろ学べるとはいっても、お金はたくさんもらえたほうがいいよねぇ・・・

ハスキチ
ハスキチ

大きく昇給するのは、事業所責任者になる!とかエリアマネジャーになる!とか、出世したときだな。

 

デメリット3:管理栄養士としての価値は見つけにくい

委託給食会社に管理栄養士として入社しても、やる仕事は栄養士や調理師とあまり変わりありません。

 

なぜなら、栄養指導など管理栄養士としての業務が委託側にふられることはほとんどないからです。

 

学校給食の場であれば、3年以上学校給食経験のある管理栄養士の配置が必要な場合もあり、経験を積めば学校給食の人材として重宝されるでしょう。

ただし、管理栄養士を持っている人が必要なだけであって、専門的な仕事が振られるかというとそうではないようです。

 

もし管理栄養士の資格を活かしたいのであれば、ある程度実務経験を積んだら、直営の病院など委託でない場所を選ぶのが良いと思います。

 

シバくん
シバくん

ちなみに、短大や專門卒で管理栄養士の資格をこれからとる人は、給食現場での実務経験が2年必要になるよ!

 


 

以上が委託給食会社で働くことのメリット・デメリットです。

 

おさらいすると、このようになります。

メリット
1:献立作成から食事提供までの流れがつかめる
2:事務的なスキルも身につく
3:違う業態へ異動できる
デメリット
1:やることが多い&休みが少ない
2:給料が安い&昇給しづらい
3:管理栄養士としての価値が見つけにくい

 

ここまで書いたことはあくまで僕の主観です。

でも、委託給食会社に入社を考えるのであれば、上記のことは頭に入れておいたほうが良いです。

そのうえでどのように働くのかイメージを持つと良いでしょう!

 

そして入社した(している)場合は、「半年後までに調理が一人でできるようにする」とか、「調理工程を考えて献立作成する」など、自分なりの目標をもって達成感を得られるように毎日を過ごすことが大切です!

 

そうでなければ、なかなかキツイ仕事だと僕は思います。(ベテランでもほんと給料安いし!)

 

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シバくん

またね!

 

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この記事を書いた人
シバ

【WEBエンジニア/管理栄養士】
吃音っていう言語障害あります。ハンデに負けずに自由に楽しく生きる考え方・情報を発信中!25年吃音で悩む→必死に10年会社員→適応障害→絶望→筋トレとプログラミングで復活。

柴犬・コーヒー・筋トレが好きなアラサーおじさんです。フリーランスで独立を目指してます。

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